クロス選びで大切なこと

こんにちは!大阪を拠点に、関西全域で内装仕上げ工事を手がけているNINE-Cです。
今回は「クロス選びで大切なこと」について、お話していきます。
- ただの「壁紙」が、空間を変える魔法になる
「クロスって、やっぱり白が無難かな?」
リフォームや新築の打ち合わせで、そう答える方が実はとても多いのです。確かに白は、空間を明るく、広く見せてくれる優れもの。でも、それだけじゃもったいない!
壁紙(クロス)は、部屋のただの「背景」ではありません。
部屋の雰囲気をガラリと変え、そこに流れる時間 ですら変えてしまう。
―― そんな空間をデザインする魔法なのです。
選び方ひとつで、空間はもっと心地よく、自分らしい場所へ変化していきます。
今回は、「失敗しない選び方」ではなく、「選んでよかった!!」と感じていただけるクロス選びのポイントをご紹介していきます。
1.「好み」より先に、「暮らし方」を考える
まず大切にしたいのは、「その空間でどう過ごしたいか」?という視点です。
たとえば、家族が集まるリビングには。自然と人が集まる温かさが大切。家族みんなで会話が楽しめるような、ナチュラル系やベージュトーンのようなやわらかい色味のクロスが向いています。一方、書斎やワークスペースのようなパーソナルスペースなら、集中力を高めてくれるグレーやブルー系が◎。
子ども部屋はカラフルな柄物で可愛く仕上げるのも素敵ですが、成長に合わせて変化できる工夫をしておくのがポイント。柄物を選んだ際は、お子様の成長に合わせて、張替えやすい面積にとどめるなどの工夫もいいかもしれません。
クロスは長く使うものだからこそ、“今”だけでなく、“少し先の未来”まで見据えて、選ぶことが大切です。

2.クロスは「質感」で印象が変わる
色や柄やもちろん大切。でも「質感」にこだわると、空間の雰囲気はぐっと深まります。
マットな素材は光をやさしく受け止め、落ち着いた空間に。ラメやパール調のクロスは、光を受けて輝きを増し、上品で華やかな余韻を与えてくれます。
最近では、織物調や木目、コンクリート風など、リアルな質感を再現したクロスも人気。
視覚だけではなく「触覚」に訴えることで、空間の奥行きが生まれます。
3.「アクセントクロス」で遊び心をプラス
すべて同じクロスで統一感を出すのもいいですが、空間の一部の色や柄を変える「アクセントクロス」を選ぶことで、空間にメリハリをつけ、ぐっとおしゃれな印象にしてくれます。
たとえば、ベッドのヘッドボード側にカラーを入れると、空間が引き締まり、ホテルライクな印象になります。トイレや玄関など小空間は、思い切って大胆な柄や個性的な色を楽しめるエリアです。照明の当たり方や、手持ちの家具との相性も考えると、より完成度の高い仕上がりに。
4.機能性クロスで「暮らしやすさ」もグレードアップ
見た目だけでなく、最近のクロスは「暮らしやすさ」を考えられた高機能なものが増えています。
・消臭機能 : トイレやキッチンも清潔感のある空間に
・防カビ・抗菌機能 : 水回りのトラブルを軽減
・マグネット対応クロス : 子ども部屋やワークスペースにぴったり
家族が多いご家庭なら、汚れが拭き取りやすいビニールクロスが重宝します。ペットを飼っている方には、爪が引っかかりにくい表面加工が施されたタイプがおすすめです。
暮らしにフィットした機能性クロスを選ぶことで、見た目だけでなく、暮らしの質がぐっと上がります。

5.最後の決め手は「照明との相性」
「カタログで見た時と、実際貼った印象が違う…」
よくあるこのギャップ。その原因の多くは、「光の当たり方」にあります。
昼と夜、自然光と間接照明。同じクロスでも、光の当たり方で見え方は驚くほど変わります。
可能であればサンプルを取り寄せて、実際の空間で試してみることで、イメージのずれを防げます。
「壁紙」ではなく「未来の暮らし」を選ぶ
クロス選びは、単なる仕上げ作業ではありません。
それは「これからの暮らし」を描く最初のキャンバスです。
白いクロスも悪くない。でも、ちょっとだけ冒険してみませんか?
・心穏やかになる色
・気分があがる色
・家族の笑顔が想い浮かぶ素材
そんな一つひとつの選択が、日々の暮らしを心地よく、より豊かにしてくれずはずです。
さあ、どんなクロスで、自分らしい空間を描きますか?
私たちNINE‐Cは、ただ空間を整えるだけでなく、その先にある「心地よい暮らし」や、その場で過ごす人たちの“これから”を想いながら、空間を創っています。
何気ない毎日が、ふと嬉しくなるような場所。
そんな居場所を、私たちと一緒につくっていきませんか?
今回は「クロス選びの大切なこと」をお話してきましたが、仕上がりを左右する大事な要素が、「クロスの下地」。普段はあまり目にしないですが、下地の状態によって、クロスの仕上がりや持ちにも大きな差が出てしまいます。
お気に入りのクロスを選んでも、下地が整っていないと、浮きや歪みの原因になることも。
また改めて「下地の大切さ」については、ご紹介していきますね!
それではまた次回お会いしましょう。


